主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 黙示録4

2024-09-03

「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」とあります。歴史は未来を語ります。
いよいよヨハネは天の門に入り映像を見せられます。多分イエス・キリストと思われる霊者から「ここに上ってきなさい。そうしたら、これから後に起るべきことを、見せてあげよう」(1節)と言うのを聞きます。そして後に起きることの映像を見ることになります。
「御座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑玉のように見えるにじが現れていた。」(3節)碧玉は細かな石英が集合したものです。赤めのうも宝石です。緑玉はエメラルドと思われます。そして虹です。御座にいます方は神様で、直接は見られないのだと思います。そして「御座のまわりには二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。」(4節)とあります。
さらに「御座の近くには四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。」とあります。これはエゼキエル書1章10節の「4つの生き物の顔については、それぞれに人間の顔があり、右側にはライオンの顔、左側には雄牛の顔、後ろにはワシの顔があった」を思い出すでしょう。ライオンは王の象徴、雄牛は力、ワシは遠くまで見通すこと、人間は愛情を示しているようです。それで、これらの4つの生き物は高位の御使いケルビムのようです。
4つの生き物は「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者にして主なる神。昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者」(8節)と主なる神を讃えます。すると24人の長老もひれ伏して「われらの主なる神よ、あなたこそは、栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいかた。あなたは万物を造られました。御旨によって、万物は存在し、また造られたのであります」(11節)と賛美します。
神様は、これらの霊者が述べるように、最高に神聖な方です。そして過去から未来に渡って生き続けておられます。さらに神様は、天と地にある全ての物を創造しました。ですから、栄光と誉と力を受けるにふさわしい方です。それは神様が、そのような意思を持って創造したのであり、「はなはだ良かった」(創世記1章31節)のです。
さて、24人の長老は誰でしょうか?白い衣を着ていること、金の冠をかぶり座についていること。これらを考えると、パウロが述べた「神は、キリスト・イエスと結ばれた私たちを共に生き返らせ、天で共に座れるようにしてくださいました」(エペソ2章6節)とあるように1世紀以降のクリスチャンに当てはまるようです。それにしても24人というのは少ない数ですから、24組と考えて良いと思います。それというのも、ダビデ王の時代の祭司が「ダビデは、アロンの子孫たちを奉仕の職務のために組に分けた。エレアザルの子孫には氏族長が16人,イタマルの子孫には氏族長が8人だった。」(歴代誌第一24章3,4節)ので、24人の氏族長がいて、その組に多くの人がいるのでしょう。