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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 黙示録1

2024-08-28

「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」とあります。歴史は未来を語ります。
さて、「黙示録」ですが、難解な書物ではありますが、2000年前の使徒ヨハネが書いたのはイエス・キリストが示した幻です。ヨハネが見た幻を文章に変換するのは、大変だったと思います。それでも、大切な幻ですから何とか読者に分かるように工夫をしています。
かつて、旧約聖書の預言者たちも幻をみることがありました。その幻は何かを表していて、映像なので覚えていることができたのです。
使徒ヨハネも、多くの幻を見て、何のことか分からなかったようです。その都度、霊の力がその意味を教えてくれました。
5節で「忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、地上の諸王の支配者であるイエス・キリスト」とあります。確かに、イエス・キリストは死に至るまで全く罪は侵さず、神を証したということで忠実な証人です。そして、死人の中から復活して永遠に生きるようになったのはイエス・キリストが最初でした。そして地上の王たちを支配する権限を持っているのもイエス・キリストです。イエス・キリストは霊の力で王たちをどのようにでもすることができるからです。
8節には「全能者にして主なる神が仰せになる、『わたしはアルパであり、オメガである』」とありますが、この言葉は何度も出てきますが、アルパはギリシャ語の最初の字で、オメガは最後の字です。つまり、最初であり最後である、ということですべてに権限を行使することが可能であることを示しています。
13節から16節で「足までたれた上着を着、胸に金の帯をしめている人の子のような者がいた。そのかしらと髪の毛とは、雪のように白い羊毛に似て真白であり、目は燃える炎のようであった。その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようであり、声は大水のとどろきのようであった。その右手に七つの星を持ち、口からは、鋭いもろ刃のつるぎがつき出ており、顔は、強く照り輝く太陽のようであった。」とあります。
これは霊者であるイエス・キリストを描いているようです。胸に金の帯があることは心を最高に良い状態で保つようにしており、髪の毛は純白です。目は燃える炎のようです。足は精錬された真鍮のようです。声は轟くようで、口から諸刃の剣が突き出ています。顔は輝く太陽のようです。右手に7つの星を持っています。
17節、18節に「恐れるな。わたしは初めであり、終りであり、また、生きている者である。わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である。そして、死と黄泉とのかぎを持っている。」とあるように、イエス・キリストは死後に復活し永遠の命をもつようになり、死と黄泉の鍵を持っています。そして7つの星は、7つの会衆のみ使いであることを明らかにします。このような姿を見て、ヨハネは倒れて死人のようになったそうです。確かにその姿は畏怖の念を起こさせます。しかし、これには意味があり諸刃の剣は、
真理の言葉で人の心を切り分けることができることを示しています。