真理84
2024-07-30
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「ガラテア人への手紙」の次は「エペソ人への手紙」です。これもパウロが書きました。以前、パウロはエペソに行き、そこで伝道したのですが、激しい反対に遭いました。それで市の書記役が群衆を押し静める必要があるほどでした。「『大いなるかな、エペソ人のアルテミス』と二時間ばかりも叫びつづけた。」とあるので、大女神アルテミスを信仰していたのです。このような場所ですから、目に見えない神を伝えるのにパウロは苦労したことでしょう。それで、ユダヤ人と異邦人、割礼ある者と無割礼の者が一つになるためにイエス・キリストがキリストが神と和解してくださったと伝えます。
「あなたがたは、以前の生活に属する、情欲に迷って滅び行く古き人を脱ぎ捨て、心の深みまで新たにされて、真の義と聖とをそなえた神にかたどって造られた新しき人を着るべきである。」(エペソ4章22~24節)とあるように、かつて情欲で生きていた古き人格を脱ぎ捨てるようにして、新しき人格である真の義と聖を備えた神に形づけられるようにしなさいと言っています。なかなか、性格というものは変えられないと言われますが、それはそのように洗脳されているからかもしれません。神の義と聖という特質は、最初の人間アダムが持っていました、その後神の約束を守らなかったために、当初の優れた特質は失われてしまいました。イエス・キリストが神との和解の道を開いてくださったので、不完全な我々でもイエス・キリストへの信仰によって、神と和解できているのです。それで、そのような和解できている状態を維持できるように、新しき人格を着続けることが大切です。
「夫も自分の妻を、自分のからだのように愛さねばならない。自分の妻を愛する者は、自分自身を愛するのである。自分自身を憎んだ者は、いまだかつて、ひとりもいない。かえって、キリストが会衆になさったようにして、おのれを育て養うのが常である。」(エペソ5章28,29節)とあるように、夫と妻は一心同体であるので、自分自身のように妻を愛することが書かれています。それはキリストが会衆を愛してご自身をささげたようにするということです。
また、「父たる者よ。子供をおこらせないで、主の薫陶と訓戒とによって、彼らを育てなさい。」(エペソ6章4節)とあるように、一家の頭である父親には子供を教育するにあたって、イエス・キリストが行ったように教え、戒めることが述べられています。
最後に「悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具で身を固めなさい。わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。~すなわち、立って真理の帯を腰にしめ、正義の胸当を胸につけ、平和の福音の備えを足にはき、その上に、信仰のたてを手に取りなさい。それをもって、悪しき者の放つ火の矢を消すことができるであろう。また、救のかぶとをかぶり、御霊の剣、すなわち、神の言を取りなさい。」(エペソ6章10~17節)これは実際の武具ではなく霊的な武具です。こうして悪魔に立ち向かえるわけです。