主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 真理83

2024-07-29

皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「コリント人への第2の手紙」の次は「ガラテア人への手紙」です。この筆者もパウロです。彼はローマ帝国のガラテアを訪問したことがあり、その後のクリスチャンの活動に不穏な状態を聞いたので、この手紙を書いたようです。ガラテアは小アジア、今のトルコ共和国です。1世紀の激動の時代に異邦人とユダヤ人でまだ、正しい理解が進んでいなかったようです。パウロが伝道した後にユダヤ人が来て、割礼をすることを求めたようです。
律法はその時から1500年ほど前にユダヤ人に神から与えられました。そして完璧に律法を守ることはイエス・キリスト以外誰にも出来ないことを証します。ただ律法が悪いものではなく、イエス・キリストに導くための保護者であったことを伝えます。大切なのは律法を守ることではなく、イエス・キリストに信仰を持つことです。
こうした、神の導きによる真理の正確な知識を得るように勧めているのです。キリスト教はまだ、生まれたての揺籃期だったので、正確な知識を誰もが持っていたわけではなかったようです。どんな組織でもそうですが、急成長しているときは勢いは確かにありますが、目の届かないところもあるものです。キリスト教の集団もそうだったと思います。「コリント人への第2の手紙」にあったように、パウロは命の危機を何度も乗り越え、ユダヤ人からも異邦人からも非難されていたようです。
この手紙の核心的な部分は「御霊の実は、愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、柔和、自制であって、これらを否定する律法はない。」とガラテア5章22,23節にあります。クリスチャンはこのような聖霊の力による働きの結果を示すことが求められているのです。確かにこのような特質を持っていれば、誰からも愛されるでしょう。そしてこれを非とするような法律はないはずです。
パウロはガラテア5章19~21節で肉の働きと比較しています。「肉の働きは明白である。すなわち、不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、ねたみ、泥酔、宴楽、および、そのたぐいである。わたしは以前も言ったように、今も前もって言っておく。このようなことを行う者は、神の国をつぐことがない。」とあるのです。確かにこのような行為をしている人はクリスチャンとしてふさわしくないでしょう。人間は弱さを持っていますから、聖人のような生活を続けるのは難しいかもしれません。それでも人間は反省して行動を正すこともできるものです。1日の活動を終えて、寝る前に今日の活動に肉的な要素はなかったかな、霊的な生き方ができたかな、と思いめぐらすことができるでしょう。気が付かないこともあるものです。自分の行動が他人を不愉快にすることもあるでしょう。善意でしていても、その善意が他人に伝わらないこともあります。
でも、積極的な見方をしましょう。今日できなかったことも明日にはできるようになるかもしれません。若気の至りで、失敗することもあるかもしれません。失敗を糧にして、同じ失敗をしないようにすれば良いのです。明日は明るい日になるのです。