主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 真理80

2024-07-24

皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「使徒行伝」の次は「ローマ人への手紙」です。パウロがローマに住むユダヤ人や異国の人に真理を伝えました。「わたしは、あなたがたの信仰が全世界に言い伝えられていることを、イエス・キリストによって、あなたがた一同のために、わたしの神に感謝する。」(ローマ1章8節)にあるようにローマの信者の信仰を褒めています。しかし、当時のローマでは淫行がはびこっていたようで、「彼らの中の女は、その自然の関係を不自然なものに代え、男もまた同じように女との自然の関係を捨てて、互にその情欲の炎を燃やし、男は男に対して恥ずべきことをなし、そしてその乱行の当然の報いを、身に受けたのである。」(ローマ1章26,27節)男女ともに淫らな関係により性行為感染症にかかっていたようです。まるで、今の世界にも通用する指針ではないでしょうか?
「互に愛し合うことの外は、何人にも借りがあってはならない。人を愛する者は、律法を全うするのである。『姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな』など、そのほかに、どんな戒めがあっても、結局『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』というこの言葉に帰する。」(ローマ13章8,9節)とあるようにイエス・キリストの主張した事と全く同じことを述べています。ユダヤ人の中には割礼が必要と思っていた人もいたようです。でもイエス・キリストは律法を完全に果たすことができたのは完全な人間であったイエスお一人だったことを証明しました。そして、パウロも同じように律法は優れた法であって、イエスが完全に守ることができても、一般の人間には完全に守れないのだから、イエスへの信仰によって律法の精神を守ることができると伝えたのです。要は「神を愛しなさい」「隣人を愛しなさい」に集約されるということです。細かい律法の規定を守るよりもこの二つの精神を強めることが大切だということでしょう。
さらに、パウロは当時の信者が、食べ物の規定を守らせようとしたり、安息日の規定を守らせようとする勢力がいることを認めていました。それで、それぞれが自分で得心していることをすれば良いのであって、他人を非難することがないように勧めています。
「わたしたちは、生きるのも主のために生き、死ぬのも主のために死ぬ。だから、生きるにしても死ぬにしても、わたしたちは主のものなのである。」(ローマ14章8節)とあるように、パウロの決意はしっかりしたものでした。自分がどのような生き方をしているか反省しながら、主イエス・キリストのために生きているかと自問したのかもしれません。また信仰のせいで死の恐怖を味わったのもパウロでした。ユダヤ人からも殺されそうになりました。異邦人からはおかしな教えを広めているように言われました。それでもパウロの信仰はびくともせず、終始一貫して主イエス・キリストの救いを述べ伝えました。パウロはスペインに伝道することも考えていたようです。本当に熱い想いで一杯だったのでしょう。伝承によれば、パウロは西暦60年後半にローマで斬首刑で殉教したそうです。でも、パウロの信仰は今でも生きていると思います。