真理78
2024-07-22
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「ルカ伝」の次は「ヨハネ伝」です。ヨハネの名前は出てきませんが、何度も「イエスの愛する弟子」との表現があり、12使徒の中で一番長生きしたとされるヨハネと推測されます。古い写本は2世紀のものがあり、一部が確認されています。
その内容から、イエス・キリストの身近にいないと書けないもので、イエスが捕らわれる時にも、復活したイエスに会うこともした弟子であるはずです。
「あなたの御言は真理であります。」とヨハネ17章17節にあるようにイエスの言葉も真理だと思います。ローマ総督のピラトによる尋問で「そこでピラトはイエスに言った、『それでは、あなたは王なのだな』。イエスは答えられた、『あなたの言うとおり、わたしは王である。わたしは真理についてあかしをするために生れ、また、そのためにこの世にきたのである。だれでも真理につく者は、わたしの声に耳を傾ける』」(ヨハネ18章37節)
イエス・キリストは、ここで自分が世に来た理由を説明しています。御国の王であること。真理を証すために来たこと。真理をそのとおりと認める者はイエスの言葉に耳を傾けることを伝えています。
いずれも、もっともな話ですが、真理を知ろうとしない人々にとっては何の意味もないもの、じゃまなものとされたでしょう。実際、当時のイスラエル国民は宗教指導者にそそのかされたこともあるのですが、イエスを死罪にしてしまいます。冷静なローマ総督のピラトは「この人になんの罪も見いだせない」と言っています。(ヨハネ19章4節)
それでも、イエス・キリストを邪魔者扱いした当時の大祭司や律法学者は、亡き者にしようとしたのです。何の罪もない人を死刑にしようとする人というのは何と恐ろしく愚かな人でしょう。
ヨハネは「黙示録」も残していて、これにははっきりと著者名のヨハネと書いてあります。(黙示録1章1節)そして「ヨハネ伝」21章22節に「イエスは彼に言われた、『たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか。』」とあるように、イエスの再臨までヨハネが生きているかのように誤解されたことが記述されています。ヨハネは「黙示録」の幻でイエスに会うのですが、イエス・キリストはそのことを予測して語ったのかもしれません。確かにヨハネは幻でイエスと再会したのですから、幻を見るまで生き残ったわけです。
最後にヨハネは「またこれらの事を書いたのは、この弟子である」と言ってイエスから愛された弟子であることを表明し、福音書の作者であると書いています。(ヨハネ21章24節)さらに「イエスのなさったことは、このほかにまだ数多くある。もしいちいち書きつけるならば、世界もその書かれた文書を収めきれないであろうと思う。」と最後に記しています。読めば判りますが、キリストの地上の活動を十分書ききったと思います。