真理77
2024-07-17
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「マルコ伝」の次は「ルカ伝」です。ルカの名前はでてきませんが、パウロがコロサイ人への手紙の4章14節で「愛する医者ルカとデマスとが、あなたがたによろしく。」とあるように医師であったようです。文面をみると確かに医師のように正確な記述のようです。そしてルカ2章1節に「そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。」とあるので年代がはっきりわかります。それで、イエス・キリストの誕生は紀元前4年と思われます。そして3章23節に「イエスが宣教をはじめられたのは、年およそ三十歳の時であって、」とあります。それからイエスの系図をアダムまでさかのぼりますが、確かにダビデ王の子孫であることも証します。
「ルカ伝」は医師が書いたと思われる記述が多く、例えば14章2節には「水腫をわずらっている人」と具体的な病名を上げ、安息日に癒したことが書かれています。
他の福音書と違う内容を示しているのが、イエス・キリストの磔刑の時です。ゴルゴタの丘で他の死刑囚と一緒に十字架にかけられます。一人は右にもう一人は左につけます。この一人はイエス・キリストに「自分を救い、我々も救ってみよ」と悪口を言います。しかし、もう一人の犯罪人は「『おまえは同じ刑を受けていながら、神を恐れないのか。お互は自分のやった事のむくいを受けているのだから、こうなったのは当然だ。しかし、このかたは何も悪いことをしたのではない』。そして言った、『イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には、わたしを思い出してください』」(ルカ23章40~42節)このように死刑囚はイエスの御国の権威と地上に再臨することを理解していたようです。イスラエル国民はこれまでも神の言葉を預言者を通して聞かされていたはずです。そして紀元1世紀には大預言者であるイエス・キリストが御国の良いたよりを伝えていました。この死刑囚は何らかの方法でイエスの音信を知っていたようです。それで最期の時にイエスに救いを願ったのです。
これに対してイエスは「よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」(ルカ23章43節)と答えています。これは原本を確認できないので確かなことは言えませんが、今日という言葉がどこにかかるかで意味も変わるようです。このまま理解すれば、イエス・キリストが死んだその日に、この死刑囚もパラダイスにいることになります。今日がよく言っておくにかかれば、今日言いましたということになります。これは句読点がどこにあったかで変わりますが、イエス・キリストは預言のように地に3日いることになっていて、その間にこの死刑囚とパラダイスにいたという記述はありません。それで、この死刑囚は御国がイエス・キリストによって訪れる時に天と地がひとつの王国となって、何らかの形で復活してくるのでイエスと一緒にパラダイスにいることになるのでしょう。復活するとイエス・キリストは霊者ですが、この犯罪者は肉の復活になるのかもしれません。いずれ神がはっきりさせるでしょう。