真理73
2024-07-05
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「ハガイ書」の次は「ゼカリヤ書」です。ゼカリヤもハガイと同時期の預言者で西暦前6世紀の人です。エルサレムの再建において総督ゼルバベルを励ましています。また多くの幻を見て天使と幻の意味を尋ねることも描かれています。幻には解釈が難しいものもあるので、少しだけ分かる範囲でお伝えします。
大祭司ヨシュアがサタンから妨害を受けていて、それを天使が諫めます。そして汚れた服を脱がせきちんとした服を着ます。これはヨシュアの過ちを取り除き、神の前で責務を果たせるようにすることを示していました。大祭司でも間違うことはあったのでしょう。それでも反省して神の道を歩み神に仕えることをすれば、許されるのです。
ゼカリヤ書の特筆すべき点は、新約聖書との関連だと思います。
「芽という名の者がいる。その者は自分の場所で芽を出し、ヤハウェの神殿を建てる。 彼はヤハウェの神殿を建て、威光を帯びる。彼は王座について治め、王座にいながら祭司ともなる」とゼカリヤ6章12,13節にあります。これはダビデ王の子孫である芽のイエス・キリストを示しています。確かに1世紀にイエス・キリストは霊的な神殿を建てることを行い、王として祭司としての立場を明らかにしました。最終的に神の王国を樹立することになるはずですが、それはまだ先のことのようです。
「エルサレムよ、勝利の叫びを上げよ。あなたの王がやって来る。救いをもたらす正しい王だ。謙遜で、ロバに乗っている。雌ロバの子、子ロバに乗っている」とゼカリヤ9章9節に
ある預言が「ロバと子ロバが連れてこられ、弟子たちはその上に自分の外衣を掛け、イエスが乗った。群衆の多くは自分の外衣を道路に敷き、ほかの人たちは木の枝を切り落として道路に敷いていった。さらに群衆は、イエスの前を行く人も後に続く人もこう叫び続けた。『お救いください、ダビデの子を! ヤハウェの名によって来る方が祝福されますように! お救いください、この上なく高い所で!』」とあるマタイ伝21章7~9節で成就しています。
このように、ゼカリヤの預言は、イエス・キリストに焦点をあてていますが、その他の預言もすべて成就しています。例えばツロの滅亡についても預言していましたが、これも完全に成就して住む人がいない状態になっています。
ゼカリヤ書は、当時の人々を力づけましたが、現在の人々にも確かな言葉を伝えてくれています。ゼカリヤ10章12節で「『私ヤハウェは彼らを強くする。彼らは私の名によって歩む』と、ヤハウェは宣言する。」とあるように、神に祝福された人々がいることが書かれています。でも、これはイスラエル民族だけの祝福ではないようです。というのはゼカリヤ8章22節で「多くの人々や強い国々が、大軍を率いるヤハウェに仕えるため、ヤハウェに恵みを求めるため、エルサレムにやって来る。」とあるのです。真の神を知るようになった人々は神の恵みを求めてエルサレムを目指すのかもしれません。でも、実際のエルサレムではなく、霊的なエルサレムに来るのかもしれません。