主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 真理72

2024-07-03

皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「ゼパニヤ書」の次は「ハガイ書」です。ハガイはペルシャのダリウス王の時代に預言をした人です。紀元前6世紀です。そしてユダの総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアに預言を伝えます。ハガイ1章3節に「あなたたちにとって今は板張りの家に住む時だろうか。私の家が荒廃しているというのに。大軍を率いるヤハウェはこう言う。」とあります。この時代はエルサレムが滅ぼされて、エルサレム再建の時期です。つまり「エズラ記」が記録された時と同時期になります。ユダに総督職として任命されたゼルバベルがいましたし、大祭司ヨシュアもいました。祭壇は整えられていたようですが、神殿としては不十分な状態だったのでしょう。
総督と大祭司に対して自分たちは板張りの家に住んでいるのに、神の家は荒廃したままだったようです。それで、人々によく考えるように促します。つまり、神は優先順位をどうするか悟ってほしかったのです。神がこれまでにしてきたことを考えると、律法を与え、エジプトからパレスチナに導き、国を繁栄させました。それに対して人々が異教の神を崇拝するようになったので、エルサレムを滅ぼしました。それでも再建できるように手はずを整えてきたのです。
こうした神の言葉にイスラエルの民は従うことを決めます。そして人々は神殿再建のために働くようになります。
さらに祭司たちにハガイは語りかけます。死体に触れれば汚れるのではないかと尋ねます。祭祀たちはヤハウェ神への崇拝において汚れている状態だったようです。ですから祭司は清い崇拝にもどす努力が求められていたようです。神は神聖な方ですから、人と神の間をとりなす祭司も清くなければならないと思われます。具体的な事柄は述べられていませんが、祭司たちが適切な行動をとるように促されたようです。
最後にハガイは将来の預言をします。「わたしは、さらにもう一度、地だけでなく天をも振るい動かす。」とハガイ2章6節で述べています。この言葉を将来のこととして理解したのが1世紀の使徒パウロでした。「『わたしは、さらにもう一度、地だけでなく天をも振るい動かす』と約束しておられます。さて、『さらにもう一度』という表現は、揺り動かされるものが造られたものとして取り除かれ、こうして、揺り動かされないものが残ることを表わしています。それゆえ、わたしたちは、揺り動かされることのない王国を受けることになっているのですから、過分のご親切のうちにとどまろうではありませんか。」とへブライ人への手紙の12章26~28節に述べています。このようにハガイ書は1世紀にも成就したことになります。
この時点でパウロは西暦70年のエルサレムの滅びを予測していたのかもしれません。造られたものは一時的な物にすぎませんが、神の王国は揺り動かせることのない永遠性をもっていると思います。王国を受けられるのは神の過分の親切ですね。