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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 真理70

2024-07-01

皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「ナホム書」の次は「ハバクク書」です。ハバククは預言者ですが、その短い書に大切なことを記しています。まずは、ハバククが神に問いかけ、それに対する神の答え、そして哀歌による祈りの3つの部分に分かれています。
「ヤハウェ、私はいつまで助けを求めて叫ばなければならないのですか。あなたは聞いてくださらないのですか。」とハバクク1章2節で問いかけます。なぜなら、悪事があり、破壊や暴力、口論や争いがあるからです。「公正が全く守られていない」ことを預言者は嘆いています。さらに、冷酷で気性の荒いカルデア人がイスラエルの人々を捕虜にすることが述べられます。カルデア人は新バビロニアのことを示しています。ですから、紀元前7世紀頃と思われます。エルサレムの滅びは確かにありました。
それでも、そのような処罰は神からすると当然のことで「悪を見過ごすことができない」からです。(ハバクク1章1節)
これに対する神の答えは「この幻は定められた時のためのもので、終わりに向かって急いでおり,偽りではない。たとえ遅れるとしても、待ち続けよ。必ずその通りになるからである。遅くなることはない!」というものです。(ハバクク2章3節)人間の目からすると、神の行動が遅いように感じるかもしれません。しかし、神からすれば処罰をなるべくしたくないので時期を引き延ばしているに過ぎません。そして、可能であればそのような処罰をせずにすむように人々が改心することを望んでいるのです。人の目からすれば遅れているように見えても、神の観点からすれば最適な時期に行動することは確かです。人間は短命ですから、自分の見方しかできませんが、神の視点で見れば最終的に正しい判断がされたことが分かるようになるでしょう。神が述べるように「遅くなることはない!」のです。
ハバククは神の回答に対して哀歌で祈ります。「ヤハウェ、私はあなたが行われたことに敬服します。定めの時にそれをもう一度行ってください。定めの時にそれを広く知らせてください。混乱を生じさせる時,忘れずに憐れみを示してくださいますように。」と歌います。(ハバクク3章2節)ハバククは自分の考えではなく、神の考えを理解しました。神がこれまで行われたことに敬服し、定めの時にもしてくれるように願います。そして人々に広く知らせ、憐れみを示してくださることを願います。
このように、神は人間の弱さを知っていますので、無理な要求はしません。そして神は定めの時に行動を起こして、不正を正します。神との関係を修復して、神に喜ばれることを行えば処罰されることはないのです。
人間にはできなくても、神は完全でオールマイティーです。ですから、そのような神に祈りによって、正しい行動ができるように願うのはふさわしいことでしょう。
真の神はいつでも待っています。もう遅いと思うことはないのです。