主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 真理67

2024-06-21

皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「オバデヤ書」の次は「ヨナ書」です。時代はアッシリア帝国のときで紀元前8世紀頃と思われます。アッシリア帝国の首都はニネべでした。当時12万人が住んでいたという大都市です。今日では12万人というと小都市という感じですが、その頃の首都は高い城壁で囲まれ、その中に王や高官や農民たちが住んでいたわけです。ヨナ書には、周りを巡るのに3日かかったと記述されているので一辺が10Km以上あったと考えられます。そのような都市はもちろん異教の教えを信じていたわけです。
そのような都市に滅びの宣告をしに行くようにヨナは神に命じられました。ヨナは自分がしなくても神がすればよいと考えて逃げ出します。そして船で地中海の先の国に行こうとします。すると神の目から逃れられるはずもなく、船は大嵐にあいます。船内で誰かのせいでこのような目にあっていると考えてくじを引きます。するとくじはヨナに当たります。理由を聞いて「自分を船から放り投げれば嵐は収まる」とヨナは言います。それでしかたなく船員たちはヨナを海に放り投げます。すると嵐はぴたりと止むのです。ヨナを助けるために神は大きな魚にヨナを飲み込ませます。大きな魚の中でヨナは自分の間違いを反省して神に祈ります。その後、神は大きな魚からヨナを地上に吐き出させます。ヨナは大きな魚の中に3日3晩いたとされます。
これは、イエス・キリストの宣教のときに、1世紀の宗教指導者がしるしを求めたときに答えた場面でつながります。イエスは「預言者ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう。すなわち、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、地の中にいるであろう。」(マタイ12章39,40節)とあります。イエスは預言者ヨナを実在の人物と理解していましたし、大魚に三日三晩いたことと自身が磔刑で死んで3日後に復活することと結びつけています。ですから、ヨナの記述は空想物語ではないと思われます。人間が大魚に飲み込まれて3日も生きていられるはずがないと思われますか?まっこうくじらかサメであれば飲み込むことは可能なようです。しかし、重要なのは神がそのようにヨナを海中から助けたということです。そして反省の時間を大魚の中で与えたのです。もちろん、神の力が働いていたので、それができたわけです。
その後、ヨナはニネべで熱心に神の警告の言葉を伝え、何と王までが改心したと伝えています。それで、神はニネべの滅びを先延ばしにします。これらの一連の神の働きを見ると、神は人々を愛していて、より良い生き方を望んでいることがわかります。
困難な仕事を任せられると、どうしても自信がなくて逃げだしたりしたくなるものです。しかし、どんなに逃げても事実から逃れることはできません。仕事をしなければ貯まる一方です。そんなときは、どうすれば良いか神に祈ってみませんか?祈りが神に聞き届けられると、思わぬ助け手が現れるかもしれません。恐れることはないのです。神の後ろ盾があれば、勇気をだして仕事に臨めるでしょう。