真理54
2024-05-22
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「ヨブ記」の次は「詩編」です。詩編ですから、詩の集まりで全部で150編あります。多分多くの詩はメロディに合わせて歌われていたようです。現在まで当時の歌が残されていることは驚異ですが、曲としては失われているようです。讃美歌は多くの曲がありますが、中世以降だと思われます。いずれにしても詩として鑑賞することもできますが、祈りの言葉として受け止めるほうが良いでしょう。多くの詩はダビデによるものです。
私が一番好きな詩は詩編104編33節です。
「私は生きている限りはヤハウェに向かいて歌い、私が永らえている限りは神に向かって賛美して歌う」まあ、文面どおりなのですが、150編あるなかで、自分に一番合っている感じがしました。多分この詩も曲があったと思いますが、今では失われているので、勝手に自分でメロディをつけて歌っています。
次にあげるとしたら、詩編22編でしょうか?これはイエス・キリストが磔刑に処されたときに神に向かって言った言葉です。「エリ、エリ、ラマサバクタニ」これは詩編22編の最初の言葉で「わが神、わが神、なぜ私を見捨てたのですか」という意味です。この詩は自分が神に見捨てられたという言葉で始まり、神が苦悩の叫びを聞いてくれないのかと問いています。人々にあざけられ、軽蔑されたと続き、「彼はヤハウェに身を委ねたのだ。その方に助け出してもらえ」とまるでイエスの処刑場面を正確に描写しているのです。新約聖書のマタイ伝27章43節に「彼は神に頼ったのだ。神に気に入られているのなら,いま救い出してもらえばいい」とほとんど同じ表現になっています。詩編22編はダビデの歌とされていますから、イエスの処刑から1000年ほど前に書かれたものです。神の言葉は正確にイエス・キリストに成就したようです。この詩は18節で「彼らは私の服を分け合い、私の衣服のためにくじを引く」とこれも成就しています。(ルカ伝23章34節)
その後の25節で「私は大きな会衆のなかであなたを賛美する」と最終的に神を賛美する詩となっています。
詩編は150編もあるので、すべてを解説するのは大変なので、この2編だけにしますが、一度はすべての詩を読んで気に入った詩を暗唱できると良いかもしれません。詩の中には最初の字をアルファベット順に並べるようにして当時の人々も曲と一緒に覚えていたことでしょう。
イエス・キリストもすべての詩編をそらんじることが出来たと思います。そして自分の命の最期の時に詩編22編の最初の言葉で始まり、最後に神を賛美することを人々に伝えたのでしょう。これもイエス・キリストが神の言葉に注意深く従い、預言の成就のために人生を懸けて神の証をしようとしたからでしょう。詩編には苦悩や悩みや感謝や賛美の祈りの言葉が満ちています。どうぞ気に入った詩を見つけてください。