真理52
2024-05-13
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「ネヘミヤ記」の次は「エステル記」です。エステルは叔父のモルデカイに育てられます。場所はペルシャ帝国の首都のスサで、王の名前はアハシュエロスとなっていますが、クセルクセス1世ではないかと言われています。当時の州は127となっており、多くの言語を使っていたようです。それで、歴史にはエステルの名前は出てきませんが聖書の一部にされたことから、この書は神の言葉であり、筆者はモルデカイとされています。
物語は、ペルシャの都で起きたことを記しています。王妃ワシテが王の命令に背いたので王は新しい王妃を全国から選ぶことにします。エステルはユダヤ人であることを隠していましたが、美しい乙女で王の目に留まり王妃となります。叔父のモルデカイはユダヤ人で、ペルシャの高官であったハマンに対して頭を下げて敬意を示すことをしません。これはハマンがアガク人であることから、かつてサウル王にアガク族が殺されたことを恨んでおり、モルデカイとハマンは対立していたようです。ハマンはそれでモルデカイだけでなくユダヤ人すべてを滅ぼそうと画策します。そしてペルシャの法律として日にちを決めてユダヤ人殲滅を実行しようとします。これを聞いてユダヤ人であるモルデカイは養女のエステルに王に直訴してこの法律を無効にするように勧めます。エステルは悩み、自分たちユダヤ人が滅ぼされるかどうかは自分の行動で決まることを理解します。三日の断食を皆にも求めてから、王に接見します。当時、王に接見できるのは王からの命令による時だけです。もし王が接見を認めない場合は、命の保証もありません。エステルとしては必死の行動でした。なんとか、王は接見を認め、エステルからの提案であるハマンとの会食も許可します。ここで、初めてエステルは自分はユダヤ人でハマンにより民族が滅ぼされようとしていることを王に伝えます。王はそのことを知って、ハマンを死刑にします。そしてペルシャの法律は変更できないが、新しい法律を作ることができるとして、ユダヤ人は武器を持って対抗する人を殺しても罪にならないようにします。それでユダヤ人を滅ぼす日には誰もユダヤ人に対抗する者はいませんでした。反対にユダヤ人は、対抗する人々を殺害することができました。ハマンの息子たちも含まれますが、75000人とその人数を示しています。モルデカイはハマンの代わりに王を補佐する高官になります。この日を、今でもユダヤ人はプリムの日として祝います。ですから歴史上の事実なのでしょう。
ユダヤ人というのは、何故か人々に嫌われることがあるようです。優秀なので妬まれたりするのでしょう。厳格にユダヤ教を信じている人は特徴的な恰好をしていますし、日に何度も祈ります。お互いに理解し合おうとすれば、誤解もなくなるのでしょうが、いまだに誤解されているのがユダヤ人です。現在もテロ組織のハマスとイスラエルで戦争が続いていますが、戦争をしかけたのはハマスであることや、国連の組織であるANRWAがガザ地区でハマスと通じていた事実はあまり知られてないようです。戦争は止めるべきですが、止めるには正しい決定が必要です。正しい情報で正しい決定を望みます。