真理49
2024-05-08
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「歴代誌第1」の次は「第2」ですが、ここにはソロモン王の活動が描かれています。ここでも特筆すべきは献納式の祈りでしょうか?
「神は、はたして人と共に地上に住まわれるでしょうか。見よ、天も、いと高き天もあなたをいれることはできません。わたしの建てたこの家などなおさらです。」壮大な神の宮殿を創建し、神がそこに住まわれるわけではないことを理解していました。広大な天さえも神にとっては小さく、まして自分が建てた神の家に真の神が住まわれるわけではないと分かっていました。何十兆円もかけて造られた神の宮殿ですが、神をお入れするにはあまりに小さく、金で施された内装も神にとってはとるに足りないものであると見ていたのです。
ソロモン王は当時、最高の知恵を得ていました。それでも神の知恵に比べれば大したことはなかったのでしょう。王であってもそのことを理解していた点で、「無知の知」を示していたように思います。
さらに祈りは「その捕われの地で心をつくし、精神をつくしてあなたに立ち返り、あなたが彼らの先祖に与えられた地、あなたが選ばれた町、わたしがあなたの名のために建てたこの宮に向かって祈るならば、 あなたのすみかである天から、彼らの祈と願いとを聞いて彼らを助け、あなたに向かって罪を犯したあなたの民をおゆるしください。」と続きます。まるで将来のバビロン捕囚を預言しているようです。実際にイスラエル民族は新バビロンに滅ぼされ、その後エルサレムに帰還が許されます。これも神に逆らい異教の教えに染まり真の神を無視するなら、当然の報いとして困難な状況になるということです。
真の神は真実な方ですから、不正を憎みます。神に対して真摯に向き合って祝福を祈るならそのように祝福してくれます。神から離れて異教の教えを行おうとしたり、自分の力だけで行動すると呪われてしまいます。呪いというと恐ろしく感じてしまいますが、要は祝福されないということです。もしくは、困難な状況に落ち入ることになります。例えば戦争や飢饉や感染症です。
われわれ人間は、どうしても受け継いだ罪の傾向を持っています。正しく生きることを願っていても、悪の気持ちが湧いてきて、ごまかしたり、不正を行ったり、罪を犯したりするのです。
そんな時こそ、神に祈るしかないのでしょう。「このような自分を許してください。」とそれだけで良いかもしれません。
ソロモン王の祈りに対して「神は天から火が下ってその場にあった犠牲を焼き、ヤハウェの栄光が宮に満ちた」ようです。つまり、このソロモンの祈りを神は是認したのです。現在は神との交流は限られているようですから、このような奇跡的な光景は見られないでしょう。でも神に祈ることで、必ず貴方の心の状態は変化します。この世界に神がいて祈りを聞かれる方がいるという意識が芽生えます。そして、神は祈りに答えてくださいます。