真理48
2024-05-07
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「列王記第2」の次は「歴代誌第1」です。この書は多分次に続くエズラ記の筆者が書いたものとされています。特に第1はアダムからつながる家系が間違いないことを示し、アブラハムとの契約、イサク、ヤコブとの約束が示され、ユダの家系からダビデ王につながる正統性を示しています。確かに神は最初の人間夫婦の過ちに対して、女の末から反逆者を滅ぼす預言をしました。これはアダムの家系というより、一番初めに罪を犯したエバの子孫から救いの手だてをしっかり約束しますということだと思います。
エバとアダムの罪は、その始まりが嘘つきのサタンから始まっていますので、最終的にサタンを永遠に処罰するということなのでしょう。いずれにしても子孫は男女の結婚によって続けることができることですから、男系も大切ですが、女系も大切ということです。
さて、この書の醍醐味はダビデ王の祈りだと思います。神に愛されたダビデの心持ちが分かるような気がします。
「このように自ら進んで献げる力を持っているとしても、私は何者なのでしょう、私の民は何者なのでしょう。すべてはあなたから出たのであり、私たちは御手から出たものをあなたに献げたにすぎません。」と祈っているのです。ダビデ王は国民の前で捧げものを神にして祈ったわけですが、すべては神が行って下さり、捧げものもすべて神の被造物であることを理解していました。本当に謙遜で、神に対して自分は王であっても取るにたらない者であることを皆の前で明かしたのです。神は宇宙の創造者ですから、一人の人間は桶の一滴か塵に等しい者ではないでしょうか?神に祈るときはダビデの心持ちで祈りたいものです。
さらに、「わが子ソロモンに全き心を与え、あなたの命令とさとしと掟を守らせて、すべてを行わせ、私が準備してきた宮を建てさせてください。」と祈っています。この時ダビデ王は60歳くらいでしょうか?自分の子であるソロモンに王位を継承します。このソロモンは不倫をして妻にしたバト・シェバの子です。神が油注がれたダビデの次の王は家督争いの結果ソロモンになったわけですが、ここにも神の意図が隠されているのかもしれません。ダビデ王は戦争に明け暮れたわけですが、イスラエルは平和な国でなければなりません。それで、平和を享受するソロモンに神殿建設を委ねたようです。ここには、ダビデのわが子に対する愛情がみえます。全き心、神のさとしと掟を守ることを願っています。ダビデは普通の親が思うような気持ちを祈りに込めました。そして神の宮殿を造営するために必要な金銀や材木を準備しました。当時の重さから金は3400トンで銀は34000トンのようです。金額にすると金だと17兆円ほどでしょうか?いずれにしても莫大な金額を用意したわけです。これもすべて、神とわが子への愛情からでしょう。
ダビデ王は武人でしたので、神から宮の建築は許可されませんでしたが、わが子ソロモンにその栄誉は引き継がれました。親の手本を残したように思います。