真理43
2024-04-19
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「士師記」の次は「ルツ記」です。ルツは女性の名前でモアブ人です。モアブ人の祖先はアブラハムの甥のロトから始まったようで、遠い親戚だったのです。しかしモアブ人は異教の神々を崇拝するようになり真の神から敵対するようになります。それでもナオミという女性と夫は飢饉のためにモアブに身を寄せたようですから、個人としては受け入れはしていたようです。ナオミの夫は死に、ナオミの二人の息子も死にました。その二人の妻がモアブ人で一人がルツです。ナオミはイスラエルの地に戻ろうとします。モアブの地に葬られたくなかったのかもしれません。やもめのモアブ人の二人もナオミについていこうとします。
ナオミは貴方達はモアブ人ですから、モアブの地に戻るように言います。一人は泣きながら別れます。もう一人のルツは戻ろうとしません。
ルツは「あなたの死なれる所でわたしも死んで、そのかたわらに葬られます。」と言ってその決心が固いことを示します。この言葉にナオミはそれ以上帰るように言いませんでした。
ルツはその後、イスラエルの地で小麦拾いをしてボアズと結婚することになります。そして子供を産みますが、それがダビデ王の祖父にあたるオベデです。つまりダビデはモアブ人の血も混じっていることになります。
ここで、聖書の歴史を見てみると、イエス・キリストに通じる家系がありますが、ダビデはその中心的な人物です。そのダビデに異国の血が混じっていることは意味があることだと思います。確かに、イエス・キリストまではユダヤ教によって神への崇拝が継続してきました。そしてダビデはイスラエル王国での重要な王であり、イエス・キリストまでの家系を繋いでいます。
イエス・キリストを「ダビデの子」と民衆が叫んだ様子が「マタイ伝」に書かれています。
確かにイエス・キリストはダビデの家系ではありますが、霊的にみれば「神の子」です。
ですから、イエス・キリストの家系にいわゆる汚れた血が入ったとしても何も問題はありません。神は初めからアブラハムに子孫の繁栄を約束しました。ヤコブ(イスラエル)にはユダ族から王が出現することを預言しました。そしてダビデはユダ族の子孫です。そしてダビデの子孫がイエス・キリストに繋がります。
神の計画は長期計画で、救い主を地上に表されました。その計画はアブラハム以前からあって、イエス・キリストがサタンを滅ぼすという預言があります。その途上で一旦イエス・キリストは刑場で死にますが復活したのです。このイエス・キリストに繋がる人にルツがいるのです。つまり当時は敵対的な民族であっても個人的な関係性の中で異民族を受け入れ、イエス・キリストに繋がったのです。ですから、神は民族を区別しますが、差別はしていないのです。どの民族でも神を信仰すれば、救ってくれるのです。