真理42
2024-04-16
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「ヨシュア記」の次は「士師記」です。士師というのは、当時イスラエル民族を率いた軍師とか預言者のことを示すようです。ここには戦いの歴史が示されています。パレスチナ地方に移住しましたが、すでに住んでいた民族や王から攻められます。それでイスラエル民族を守るためには誰かしら責任者が必要でした。周りには王国があって王が支配し軍を率いていたのです。イスラエル民族は攻撃の対象として各地の王国と交戦します。
ここでも神の力は示されました。イスラエル民族はまだ王を持っていませんでしたから、士師達に啓示してこのようにしなさいと命じたのです。実はこのような戦争になったのは、イスラエル民族がパレスチナ地域の住民達を全滅させなかったので、神は常に交戦状態にされたとも書かれています。「申命記」にもあるように、パレスチナ地域は多くの神を崇拝していてバアルとか聖木とかモレクとかの神がいて偶像も作られていました。こうした神々に人身御供として子供が生贄にされていたようです。ですから、聖書の神はそのような民族を根絶やしにしようとしたのでしょう。しかし、イスラエル民族は徹底してそのことを行わず、出エジプトを導いた神を捨てて、異教の神々を崇拝し始めたのです。なんと愚かな選択をしてしまったのでしょう。そのために神の怒りはイスラエル民族に当たるようになり、周辺の王国から攻められるようになったのです。
それでも神はイスラエル民族を見放したりはしませんでした。誰かがイスラエル民族を指導するようにして、神の声に従ってそのようにすれば異民族に勝利して平穏な時代を送ることもできました。
一人の軍師を紹介します。ギデオンという者ですが、彼は32000人の兵士でミデアン軍と戦おうとします。それに対して神は多すぎるといって10000人にします。それでも神は多すぎると言って300人に減らします。相手は数万人の兵士がいます。通常では勝負になりませんが、これは神の力で勝利するので、ギデオンやイスラエル民族の人の力で勝利したのではないことを示すためでした。こうして神の戦法で勝利したイスラエル民族はしばらく平和な時代を送ったのです。
もう一人はサムソンです。この名前はかなり有名ですし、映画や企業名になっています。
サムソンは力が強く素手でライオンを倒せる程でした。これは神から与えられた怪力でした。ここで敵はペリシテ人(パレスチナの語源)でした。サムソンの力は髪の毛を切らないことのよるものでした。この秘密をサムソンは隠していましたがデリラというペリシテ人がサムソンに言い寄ります。サムソンもデリラに心を許したようです。デリラは領主から大金を渡すのでサムソンの力の秘密を探るように言われ聞き出そうとします。サムソンは3回だましましたが、4回目にデリラの涙の懇願で事実を話します。髪の毛を切られたサムソンに力はなく目をつぶされ牢屋に入れられたのです。最後に神から力を再び受け、異教の神殿の柱を砕き、多くのペリシテ人と死を共にします。
士師たちの活動から教訓が得られると思います。