真理38
2024-04-03
皆様、真理に精通しましょう。真理が貴方の未来を左右するからです。
「出エジプト記」の次は「レビ記」です。当時、イスラエル人は12の部族に分かれていました。その中にレビ族がいました。レビ族は代々祭司職を任されていて、律法が神から与えられると、その律法を守るように国民に教え、律法によって神との仲介をするような立場でした。いわゆる神官と呼ばれる部族でした。
そのレビ族に当てて書かれたのが「レビ記」です。ですから、ほとんどは規則が書かれています。法律書のようなものですから、読んで面白く感じるところはないかもしれません。
それでも神が与えた規則ですから、レビ族は真剣に読んで学んだと思います。なぜ、律法がイスラエル人に与えられたかというと、イスラエル人がアブラハムの子孫だということもあります。かつて中東の地にアブラハムという人がいましたが、この者は神への信仰において優れた模範を残したのです。それで、神はアブラハムを祝福して、「あなたを祝福する人をわたしは祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う」と言われ、「子孫は星の数ほどになる」約束したのです。
それで、イスラエル人はアブラハムの子孫ですから、数が増えることが予定されていました。これをアブラハム契約と呼ばれています。それでイスラエル人も神の契約によって、他の民族と区別されたのです。区別されたのであって選別された、聖別されたわけではないと思います。イスラエル人は聖なる国民と呼ばれていますが、それは国民自身が聖なる国民というわけではなく、聖なる神が区別した国民ということです。ですからイスラエル人だからと言って優秀とは限らないと思います。イスラエル人=ユダヤ人ですが、確かに子供のころから聖なる書物を読むように促されますから、結果としてユダヤ人は優秀ですし、ノーベル賞を受賞した民族としては飛びぬけて多いことは確かです。
そのようなイスラエル人に対して神が律法を与えたのは、そのような保護された民族と保護されていない民族との違いが明らかにすることが目的でした。「レビ記」には感染症の対応方法も詳しく書かれていますし、胎児に対しても配慮することや、奴隷に対しても開放すべき時を明確にしています。このように律法は、当時の世界では正しい知識に基づいて刑罰を決めていました。今の時代には考えられないほど厳しい罰則のように思いますが、そのようにして民族の団結力を高めて、異邦人との区別を明確にして高い道徳基準を満たすように命令されていたのです。
約3500年前のその当時は、多分どの民族でも戦争は当たり前にあり、暴力に満ち溢れ、奴隷に人権は認められていなかったでしょう。ですから、そんな時代に神からの律法を与えられたイスラエル国民は恵まれた国民だったのです。現代でもこのアブラハム契約は継続しているようです。ユダヤ人を滅ぼそうとしたヒトラーは自殺に追い込まれました。ユダヤ人への迫害から救出した、陸軍中将の樋口季一郎は高い評価がされています。
神は今でも確かに働いているようです。