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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 良いニュース21

2023-12-26

皆様、良いニュースです。そして悪いニュースです。
智→義→信ときて礼について説明したいと思います。礼も礼儀という言葉があるように、礼と儀は切っても切れないのかもしれませんね。儀は人に対する正義ということでしょう。礼儀の反対語は無礼とか失礼になると思います。いずれにしても人との付き合い方において相手と公平に対していれば、失礼にはならないはずです。
礼儀はどうしても形に現れますから、見てわかりやすいものですが、本来の礼儀は相手に敬意をもって接するということです。
色々な作法があるように、礼儀の仕方についても、色々な規定があるかもしれませんが、武士道においては簡素な考えで行動するようになっていると思います。書院造りでも表わされていると思いますが、鎌倉時代から武士の家はそんなに華美なものではなかったようです。いわゆる質実剛健というか、機能が重視されますから華美な装飾は敬遠されます。大和魂にふさわしいように簡素ですが、清潔でしっかりと作られたものと思います。もちろん武器等の管理もしっかり行われていたでしょうし、「いざ鎌倉」となれば何時でも出陣できるように備えていたはずです。
普段住まう家がそのような造りですから、行動もそれに伴い慇懃無礼な態度はしなかったでしょうし、巧言令色は仁が少ないと考えていたので、おべっかやごますりや取り繕いの言葉は使わなかったでしょう。「武士に二言はない」とように嘘はつかない、約束は守るというような言動を自らに課したと思います。「武士は食わねど高楊枝」という言葉もあるように貧乏であっても、その様子を他人から指摘されないように身なりはそれなりに最低限の状態であっても整えたと思います。「武士の情け」という言葉もあり、これは武士同士であれば、いろいろな事情があって武士としてふさわしくない言動があったとしても、情けをかけることを控えるのはかえって武士らしくない、というものです。
このように、武士にまつわることわざはいくつかあるのですが、こうしたことを総合すると武士道での礼儀というものも理解できるかもしれません。
武士はもともと戦闘集団ですから、主君を先頭にして戦って勝つことを目的としています。初めに生まれた武士は「名こそ惜しけれ」で正々堂々名誉を重んじていました。武士として恥ずかしいことはしません。その後、戦争に関する情報が必要ということで隠密というスパイ集団も現れました。武器の発達もあったり武具の発達もあったでしょう。武士としての精神態度が必要ということで武士道が段々と確立されたのだと思います。
日本人はこの武士道が男性にも女性にも必要と思い、色々な活動にこの「道」という言葉を使いました。茶道や柔道や剣道とかですが、どんな習い事も精神性が求められていることを知っていたのでしょう。茶道は千利休が開祖とされていますが、茶室では武士たちが謀議をしていた可能性があります。茶道にも質素、簡素、礼儀とかが示されていますね。茶道は実は武士道=大和魂を教えているのではないでしょうか?