主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 健幸6

2023-10-18
皆様、お元氣ですか?
心と身体は密接に繋がっています。心の健康を保つために身体面も考える必要があります。
まずは、睡眠です。睡眠は体の疲れを回復するためにも必要ですが、心の疲れを回復する要素もあります。寝不足では頭の働きも鈍くなります。ぼーっとした状態では意識も低下しています。そのような状態では心の活動も不十分で安心することもできないでしょう。
それで、睡眠のことを考えます。赤ちゃんは、一日中寝ていることが多いですが、寝ることにより外部の環境変化を脳の中で整理しているのです。何しろ真っ暗な体の中から急に日光のもとに生まれるわけでから、大変な環境変化です。そして動き出して色々な経験をしてまた眠って、沢山の情報を整理してゆきます。幼児になっても12時間位は寝ないと頭の中で整理することができません。10代になると睡眠時間も8時間位で済みます。それ位の時間内に脳は情報整理ができるわけです。50代になると新しい情報はそれ程ありませんから6.5時間位で、65歳以上で6時間程度になります。
このように、沢山の情報を処理して整理するには、それなりの時間が必要だということです。さらに大切なのは、時間よりも睡眠の質です。
睡眠の質は、かなり重要で、世の中にはショートスリーパーという短時間の睡眠で大丈夫な人がいますが、一般的には睡眠時間は7~8時間が必要なのです。そして、よく知られているレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しますが、およそ90分間隔で起きます。レム睡眠は眠りが浅くなりよく夢を見るのはこの時です。レム睡眠時に眼球が素早く動き、この時に覚醒すると夢の内容を思い出すことができます。そして覚醒後も爽やかです。反対にノンレム睡眠は深い眠りで、この時に目覚まし時計のアラームで起こされると、眠りを邪魔されたわけですから、脳もすぐには動きませんから不快な思いをします。
睡眠障害の方は、絶えず脳が不覚性状態ですから、常に不快な状態で苦しい思いをします。
良質な睡眠を取り戻すことが必要ですが、安易に睡眠薬に頼るのは感心しません。睡眠薬は医師に処方されていれば、用法用量を守りましょう。
一般的に言われているのは、以下の6つでしょうか。
1, 朝早く起きて朝日を浴びることで、セロトニンが発生し、10時間以降にメラトニンとなるので、睡眠が促される。
2, 夕方からは、ブルーライトを含む電灯は使わず、弱めの電球色にする。ブルーライトや強い明りは脳を覚醒してしまうからです。
3, 食事は寝る3時間前に済ませないと、内臓が休まず眠りが誘導されない。
4, 入浴は寝る1時間前にすると深部体温が下がり始めて眠りを誘発する。
5, コーヒー等の刺激物は寝る6時間前までにする。カフェインの影響で寝れなくなる。どうしても飲みたいならノンカフェイン飲料にする。
6, 眠れなくても横になれば体の疲れは取れるので、気にしすぎない。