敬愛主義5

皆様、お元氣ですか？
生き方を変えることは、そんなに難しいことではありません。素直になればいいだけです。自然をよく観察して、自然に習い、自然と共に暮らしてゆく。これだけです。
こんなに簡単なことなのに、現代人がそうしたことができないのは、いくつかの理由があります。
まず、マスコミの偏向報道、隠蔽、事実でないことを大げさに報道する、故意にフェイクニュースを流す、等々数えだしたら切りがないかもしれません。これはマスコミの異常な発達やSNS等の技術進歩のせいでもあるでしょう。厳密な事実確認をせずに、つまり一方からの情報だけで対立する情報を無視して、感情に訴える報道をする。コメンテーターと称する輩が、大した情報源もないのに、感情論でニュースを解説する。そのような、何の益にもならない情報を毎日、毎時人々に流しづける。これこそ公害です。しかも公的機関が誤った情報を伝え、それによる多くの被害があっても謝りもしません。情報元にしても自分の組織に不利益なことは一切説明しません。組織にしても情報機関にしても間違っていることを正そうともしません。
例えば、ジャニーズ事務所の性被害についても、すべて隠蔽してきました。マスコミも自分たちに危害が及ぶことを恐れて何もしません。今年になって英国のBBCがこのスキャンダルを伝えて、やっと日本人の多くが知ることができたのです。しかもこの性被害は1965年から始まっていたようですが、マスコミも特にせず、国会も機能せず、警察も動かずというひどい対応をしてきたのです。つまり、もしマスコミが徹底的に追及したり、警察・検察が捜査していれば、多くの被害者は生じなかったのです。
これは、ジャニー喜多川個人だけの問題ではなく、日本の闇構造に問題があるのです。芸能界の闇ですが、既得権益者は傲慢です。儲けさせてやるから少し位の犯罪は大目に見ろ、というような態度です。こうしたことで、被害を受けた少年たちは、精神疾患をかかえ、苦痛を長年感じてきたのです。芸能界はこうした不健全な輩がいてもいいと思っているのでしょう。ですから自浄作用はありません。犯罪行為は見て見ぬふりをしてはいけないのです。告発したり、訴訟を起こすのは勇気がいるかもしれませんが、犯罪を放置するのは犯罪です。
今回、性被害にあって「当事者の会」を立ち上げた方々の勇気を誉めたいと思います。芸能界が健全になって、性被害が起こらないようにこれまでの慣習とやらを一掃してほしいと思います。
これは、芸能界だけの問題ではありません。政界も財界も学会も、あらゆる組織がクリーンで透明化されなければならないでしょう。業界を牛耳っている権力者を変えるのは難しいかもしれませんが、誰もが、クリーンで透明な組織を望んでいるはずです。そうした意識があれば、きっと変わるはずです。