SDGs11
2023-08-02
皆様、お元氣ですか?
10番目は「人や国の不平等をなくそう」です。
ターゲットは2030年までに所得の低いほうの40%の人の所得の増え方が全体の平均を上回る、すべての人が能力向上・社会的・経済的・政治的に取り残されない、平等な機会で格差をなくす、財政・賃金・社会保障の政策推進、金融機関の監視、開発途上国の発言を増やす、開発途上国への資金援助、移住者の送金手数料を3%以下にする、です。
所得はその人の生活を左右するものですが必要以上の所得は意味がありません。誰もが豪華な生活を望むのかもしれませんが、幸福度は先進国が高いわけではありません。
日本の幸福度は先進国でもかなり低い位置です。国民性が関係しているかもしれませんが、今の平均的な日本人の生活は、中世の貴族よりはるかに高いものです。中世の屋敷にはエアコンはありません。上下水道も完備していません。戦争や内紛の危険がありました。決闘や暗殺も行われていました。その時代に比べれば今は確かに恵まれた環境を維持しています。
戦争の危険はいつでもあります。集団的自衛権が発動されれば、友好国の敵に対して戦わなければなりません。人や国の不平等があるので戦いの危険があるのです。日本は比較的人種差別は少ないと思いますが、村意識が強いので、部外者の流入を嫌う傾向があります。それでも戦時中であっても敵船が沈没したときに敵の救命活動をしたことが歴史に残されています。原爆で無差別殺人をしたアメリカや終戦後に民間人を虐殺したソ連とは違います。
人を不平等に扱うのは、人間愛がないからです。どんな人でも価値があります。人種や民族によって扱い方を変えるのは、やり方に問題があると思います。開発途上国への援助は先進国はするのがあたりまえだと思いますが、先進国でもその裏に別の意図が隠されている場合があります。返済できない債権でその国をしばりつけて植民地のようにしたり、国同士で戦うための武器を輸出したり、その国の資源を自分のものにするために経済戦争をしかけたり、多くの問題を生じさせているのです。
現在のウクライナ戦争にしてもそうでしょう。今や代理戦争の様相となり、ドローン兵器やクラスター爆弾が供給されているのです。
金融機関にしても利益追求のために高利息で貸付をしています。送金にしても暗号通貨が世界的に安全に運用できるようになれば送金料はかかりません。
人類は皆兄弟です。同じ人間です。差別は許されません。現在、問題を解決できる能力も意欲もあるのに実現できないのは、国という差別や人種という差別によって人が理想を捻じ曲げているからです。
人の心が愛情主義になれば問題は解決します。
争っている時間はないのです。