SDGs7
2023-07-18
皆様、お元氣ですか?
6番目は「安全な水とトイレを世界中に」です。
ターゲットは2030年までに安くて安全な水を利用でき、屋外で用を足すことをなくし、排水処理をし、淡水化をすすめ、国境を越えて水源の確保をして、水の生態系を回復するというものです。
日本では、当たり前の上下水道の整備ですが、世界ではそのようなインフラの整備も十分ではないのです。排水の処理については、日本はかなり進んでいますが、本来ある水の循環とは違う方向になっています。淡水化技術は日本の優秀さで海外に導入されています。日本は島国ですから水源の確保を国境を越えてする必要はありませんが、水源地の土地を外国が購入しているという事実があります。本来自治体が直営すべき事業を海外の企業に委託している自治体もあります。水の生態系については、日本独特の地形から、梅雨や台風があり水不足になることはあまりありませんが、ダムを有効活用しないと水害になる可能性もあります。公衆トイレは比較的きれいですし、無料です。食堂の水も無料ですね。
このように、水資源が豊かな日本ではありますが、水源の確保、水の循環については、まだまだ改善の余地があります。
もともと、日本の神話にも出てくる速須佐之男命(スサノウ)ですが、彼は海原を治める神として地上に遣わされています。日本にとって海は重要なものと認識していたのでしょう。なにしろ海から魚や貝や海藻が沢山とれたからです。貝塚が有名ですが、海の幸を十分に得ていたことが考古学の調査からもわかります。
もちろん、海は山から流れてきた川の栄養分によって豊富な漁場ができるわけです。日本の地形は急峻ですから、山の水脈で栄養を十分に含ませることは少ないので、山に沢山の動植物がいないと難しくなります。ここでもその土地にあった動植物が繁栄できる環境が実現していないといけないわけです。適切な山の管理で植林や間伐をすることで、山の環境が維持できます。それによって、栄養豊富な川になり、魚が住み、海に流れて貝や魚や海藻が育ちます。
水の循環を正しく理解していないと、水害や環境汚染に繋がります。かつての井戸水はとてもきれいなものでしたし、今は水道水で汚染は少ないかもしれませんが、塩素消毒されていたり、PFOAの問題もあります。雑菌は健康被害を及ぼす可能性があり、塩素消毒やオゾン殺菌の意味はあるでしょうが、清らかな湧き水と飲み比べればその差は歴然です。PFOAに代表されるフロン系の化合物が地中に蓄積されている問題は、やはり米国の占領が続いているからでしょうか?
日本の水源を守る。ダムや灌漑・浚渫等の治水を行う。水の循環等の有効利用、造船等での水運業を伸ばす。こうした施策で技術を海外に輸出できるのではないでしょうか?
世界は日本の技術に期待しているのです。