主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 日本5

2023-06-14
皆様、お元気ですか?
物事を数量で見るようになったときに民族は消滅するという、トインビーの言葉ですが、本当に日本はそのような国になってしましました。GDPさえ高くなれば幸せになれると勘違いしてしまったのです。アメリカに追いつこうとして確かにGDP世界第2位までなりましたが、中国が13億の人口と共産党支配に要る強制的な経済活動でその地位を落とし、GDP世界第3位になりました。今後は他の先進国に追い抜かれるかもしれません。
そうした状況に経済学者は、経済回復の道を示したりするのですが、それで本当に幸福な国になるでしょうか?
ブータンは70万人の人口でGDPは世界165位(2022年)で、一人当たり名目GDPは131位(2022年)ですが、世界幸福度ランキングで上位にありました。その後の調査ではランキングは100位以下になりました。これは、世界と数値で比較した結果でしょう。現在、上位にランキングされているのはフィンランド、スウェーデン、アイスランド、スイス、オランダの順位(2022年)です。日本は54位(2022年)と幸福度が低い国となっています。この調査は社会的支援の充実度や人生の自由度などを指標に聞き取り調査をしたものです。
幸福度上位の国のGDPはそれ程高いものではなく、一人当たり名目GDPが世界6位のアイスランド(2021年)があるくらいでしょうか。一人当たり名目GDPは一つの指標になるかもしれませんが、これが幸福に直結するわけでないことは明らかです。ちなみに日本はここ数年で幸福度で少しずつ順位を上げています。
日本はこのようなGDPとかの順位ではなく幸福度ランキングで上位になることを考えるべきではないでしょうか?お金を稼げば幸福になるというのは幻想です。そこそこのお金があれば生活に支障がなく暮らせます。30年前に皆様は、どんな暮らしをしていたでしょうか?その時と比べて今はどうですか?お金を指標にしていると幸福度は下がるでしょう。しかし、何となく幸せを感じるのは数値にすることが難しいはずです。知り合いから、好きな物をもらっただけでも幸せに思いますし、愛する人と食事をするだけでも幸せになります。幸せは絶対評価ではなく、個人の相対的評価で決まります。埴生の宿も我が宿です。狭いながらも楽しい我が家は可能です。
日本において一家の総収入が年間800万円以上になると幸福度に変化はあまりないという報告もあります。夫婦共働きであれば、何とか達成できそうな数字です。しかし、何度も言いますが、数値で物事を評価すると民族は消滅するのです。数字ではなく、幸福を実感する感覚を大切にしましょう。
そうすれば、日本の幸福度は上がるはずです。
皆様が、今日は一日過ごせて皆に感謝します、と思うことです。
ありがとう、と何度も繰り返して伝えましょう。ついてる、と何度も繰り返しましょう。
愛してます、と何度も言いましょう。これが幸福を感じる言葉です。