主な活動場所
大分県

 第9回演奏会 「春暁」

2015-04-25
【題名】大分チェンバーオーケストラ第9回演奏会「春暁」
【日時】2015年4月25日(土) 18:30開演
【会場】iichiko音の泉ホール
【指揮】楠本隆一
【独奏】釈迦郡洋介(ピアノ 大分市出身)
【演目】
◆モーツァルト クラリネット5重奏
◆ラヴェル 「亡き王女のためのパヴァーヌ」
◆ボロディン 「だったん人の踊り」
◆ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番


メンバーで選んだチラシ。


白熱のラフマニノフ。

◆大分市出身のピアニスト釈迦郡洋介をお迎えしての演奏会。釈迦郡さんは大分市出身で大分高校音楽科をご卒業された後、桐朋学園大学音楽学部卒業し同大学研究科修了。ハンガリー国立リスト音楽院も修了されています。国内外のコンクール歴も素晴らしく、九響や名フィルなどプロオケとも協奏曲を演奏されている実力派。現在は相愛大、神戸女学院大音楽学部、神戸山手女子高等学校音楽科各非常勤講師としても活躍されており、活動拠点は神戸に置かれていらっしゃいます。団長とは旧知の仲で以前より協奏曲の話は挙がっていましたが、釈迦郡さんは「こんなにしっかりしたオケができているとは思わなかった」そうです。
 指揮はピアノ協奏曲を熟知されている楠本先生。正確なタクトと的確な指示が飛び、トレーニングを受ける度にオケが引き締まっていくのを感じました。「亡き王女のためのパヴァーヌ」ではホルンのソロが美しかったとお客様からも賞賛を頂きました。「だったん人の踊り」も人気の曲ですがまさかこのオケで演奏できると思っていなかった楽曲です。「勢い」だけでない、ある種の冷静さも保って踊り通すことができたと感じました。いつか合唱団さんと共演させてもらうのも面白い楽曲です。
 休憩を挟んでのメインはピアノ協奏曲でした。指揮者・ソリストが入場しソリストが座し、演奏を始めようとしたところで赤ちゃんの泣き声が・・。「未就学児の方は親子室で観覧をお願いします」とのお願いが徹底できていなかったのかもしれません。赤ちゃんご家族が親子室に移動した(と思います)のを見計らい、気を取り直して演奏開始。ピアノ独奏が、ゆっくりとした和音連打を、クレシェンドし続けながら打ち鳴らし、釈迦郡さんによる導入部がついに最高潮に達したところで全体でメインテーマを奏で、釈迦郡さんとチェンバーオケの世界が幕を開けました。
 楽曲の良さも、釈迦郡さんの音楽性も、指揮者の冷静さも全てが良い方向へと向かうことができました。お客様からは「オケとピアノの雰囲気に酔いしれた」と好評いただきました。終演後も大きな拍手を頂きメンバーは皆満足そうな表情で打ち上げ会場に移動していきました。土曜日公演なので翌日を気にせず酒宴へ・・・。
 交響曲のみならず協奏曲を演奏会のメインに持ってくることのできる柔軟性もまた当オケの武器なのかもしれません。ソリストと一緒に盛り上がったまま終演できるのは私たち奏者にとっても大きな喜びであります。釈迦郡さん、楠本先生、エントリー・賛助出演の皆さん、ご来場下さった皆様、ありがとうございました!!