主な活動場所
愛知県一宮市を中心に動物介在活動、動物介在教育を実施しているボランティアグループです。

認定活動犬とハンドラーのペアで、高齢者福祉施設、障害者支援施設、教育現場を訪問しています。

 トレーニングポリシー

2015-05-11


ゴールデンウィークの最終日、5月6日に第7回セラピードッグ適正試験説明練習会(からの試験)が開催されました。
1時からたっぷり3時間半、参加して下さった皆様、長時間お疲れ様でした。
今回も合格者はなく、新メンバー誕生とはなりませんでしたが、いつも通りワイワイガヤガヤと美味しい物溢れる、賑やかで楽しい半日でした。

活動経験のあるペア、現在ドッグトレーニングに通っていらっしゃるペア、初めて私達の練習会に参加されて常識が覆され戸惑う事もあるかと思います。
今回、私達の強制を使わないハンドリングとこれまで学んでいらしたハンドリングとの違いに「混乱している」という率直なご意見を頂きました。「人に甘えなさい!」と犬に強制することはまず無理だと考えます。とすると、「触られるのを我慢しなさい!」と強制することになるのでしょうが、我慢、無理をさせられている犬はストレスを受けています、ストレスを受けている動物を自分の生活空間に連れてこられて、本当に対象者に良い効果があるのでしょうか。

私達のトレーニングポリシーは犬にフェアであること、犬が自分の行動に自信を持って対象者や児童に自ら働きかけるように導く、モチベーションを上げるトレーニングです。
訪問先の対象者や児童が楽しい嬉しい気持ちになる事はもちろん、施設で働かれる皆様やご家族、先生方、ボランティアにも嬉しいひと時である事、そして肝心のセラピードッグ達にも嬉しい活動でなければいけない、と私達は考えています。人の福祉の為に犬が我慢させられる、犠牲となるのではなく、犬も人も参加者全員に、肉体的・精神的メリットがある活動を心掛けています。
なので、活動に必要なのは犬を我慢させて動かす事ができるハンドラーではなく、犬のストレスサインを読み無理しないようフォローしてあげられる鋭い観察眼を持つハンドラーです。もともと人と関わる事が好きな犬であれば、活動は大好きになる可能性が高いと思います。もし嫌な事、苦手な事が自分の身に起きてもハンドラーがその場から守ってくれる、一旦その場から離れるよう促してくれる、という事を続けるうちに、信頼・安心感から苦手刺激への耐性が高まってくると経験から感じています。

今回も練習会では動画を沢山とりました。この動画をもとに、犬がどの足に重心をかけているか、舌舐めずりを何回したか、耳や目のサイン、等々、犬が出す沢山のサインをできるだけ拾えて瞬時に対応できる敏腕ハンドラーとなるべく、スキルを磨いていきたいと思います。

今年は後2回、9月23日、11月3日に試験練習説明会(からの試験)を予定しております!是非チャレンジして一緒に活動して下さい!

檜垣 史 CPDT-KA